はじめの一歩

自己紹介から始める。あんまり面白くないから、適当に眺めてもらうことで充分。また、以降ブログを書いて行くとこういう固い文体から逸脱する可能性がある。それも著しく。

 

東京生まれ、兵庫県とニューヨーク、それにサンパウロに計9年強住んだ以外は東京で暮らしてきた。今も東京の都心から僅かに離れたところで暮らしている。都心に近いと言ったが、家の外は森である。しかし足回りの良い所で、その点では快適に暮らしている。快適という言葉が一旦引っ込むが、先の大震災の時、金曜日の夕刻は、大手町の会社から歩いて家に帰った。但し、自分の歩速では1時間を超える。タクシーだと3千円台後半。

 

会社ではホワイトカラーの塊の競争の中で、大した出世も出来ず、役職定年というものがあるのだが、その間際で本社から子会社に出向し、部下が4人の小さな部署長をやっている。何時までこのポジションに居られるかは判らない。職種は管理部門で、相当の専門知識を前提にした仕事なので、いわゆるジェネラリスト的営業、管理の方面からは簡単に代替は難しい。但し経理財務ではない。この仕事を入社以来30年やっている。とはいえ、イメージされるだろう程の最新専門知識があるとはいえない。経験は積んでいるが、端から忘れることに努める傾向がある。必要な事項は必要な時に必要な時間枠で必要と判断されるだけは調査分析判定が可能だと信じている。その為に働いてくれる部下がいる。こちらは指示し、結果を報告させ、判定判断をする。それができるだけの基礎知識は確保している。

 

既婚で、小学5年の男子が一人。結婚は34歳、親になったのは43歳。この履歴と、今住んでいる家のローンを75歳まで引いていることがわかれば、経済的な意味での当方の懸念事項と関心事は想像頂けるかと思う。大した出世ができないというのも、ここへの懸念と関わる。つまり仕事上の野心というものとは無縁な、気楽な人生を志向している。しかしこういう身勝手な生き方は、注意しないと躓く。

 

また、先の大震災で地方から疎開した義母と同居している。実母も健在で、生育地の実家に一人暮らしをしているが、よく海外旅行にでかける。実母、義母とも芸能界等にも著名人の多い昭和9年生まれ。大橋巨泉と同じ年だ。幸い今の所、重い介護を必要としておらず、痴呆症の兆しもない。実父は、当方が17歳の時に物故しており、このことが精神形成上大きな影響を与えている。

 

義母を同居させるため、家の中の一番広い部屋、かつての自室を明け渡したので、自分の居場所は、家の屋上に通じる階段を上がった詰め、屋上に通じる扉の脇にした。だから雨風がなければ屋上も自室の延長とみなせる。頻繁に洗濯物と同居になるが。階段は、鉄骨に板を渡した非常階段的、スケルトン的なもので、一階分上がるのに一度小さな踊り場がある。マイスペースから階下へ行こうとすると、コンクリートの壁伝いにコの字に回ることになる。前の持主は、この部分の三方の壁伝いに書架を設えた。そしてその奥行きは、標準的CDのサイズだった。故に、書架は当方の趣味の音楽CDでほぼ満杯になっている。この書架が気に入ったのがこの中古のタウンハウスを買った大きな理由である。今この書架の斜め上方のマイスペースからそのCD群を見下ろす姿勢でこれを書いている。オーディオには凝らないので、再生装置は安いCDラジオと、ポータブルCDプレイヤーがあるきりである。マイスペースには、他に息子がブラジルで使った、しかし日本から運んだ木製の小さな机があり、その机上と机下に幾らかの小物がある。Vaioの3万円台のネットブックや、小型のシンセサイザーを載せたワゴンなど。そしてこのブログは、愛用のiPadmini2で書いている。

 

いい加減遅くなったので、自己紹介はこの位にして、就寝することにする。寝る前に丁度いい、ジョン・コルトレーンの初期の名演を紹介する。様々な音楽を聴くが、ジャズが大きな部分を占める。非常に豊かな音楽だと子供の頃から思っている。

 


John Coltrane - My ideal

 

9/7/2016